ライブが終わった後、数日してから今度は長野までレコーディングをしに行きました。
温泉入りながらレコーディング出来るって、めっちゃ楽しそうじゃん!という気持ちだけで決めた無茶振りな計画で。
あたしと長年の付き合いの友達が近しく付き合っている友達だから大丈夫だろうと思いつつも、知らないスタジオでの合宿なんて、、、ダメな人には一瞬で人見知り全開できる性質なので、事前情報から一抹の不安はありつつ。
でも、周りの人達が本当に素晴らしいアシストをしてくれて、とってもハッピーな楽しい気持ちで進めることが出来ました。
そのレコーディングでの演奏中、ふと気づく。
あれ?あたし今ものすごくリラックスしてる???というか、のびのびしてる?
雪深い長野の山の中、という環境や、仲の良い友達との合宿、みたいな状況とか、1週間仕事せずにレコーディングに集中する!とか。そういう意味でのリラックスもあったんだろうけれど。
今までの自分は仕事として、誰かの為に、自分を雇ってくれる人の為に、その人の満足の為に演奏するという意識がどこかでずっとあったのだと気づいた。それが無意識のうちに身体の緊張を生み、演奏後に身体がおかしくなってることがあったり。自分ではイマイチだな、、、とか、これは格好良いと思えない、、、という時でも、仕事なので、リーダーがそれが良いと言えばやるしかない、とか。ややこしい曲の構成、ちゃんと頭に入ってるかなぁ、、、とか。演奏をする上では望ましくない状態だけれど、最早それがデフォルトで、それを克服しようというか、それがある前提で、戦闘モードの極度の集中状態で叩いている感じ。長年それでやって来ているから、その上で自由に叩くということも出来るんだけれど。ステージに向かう時にガチガチになるなんてないんだけれど。
でもやっぱりものすごく、常に緊張していたんだろうな。
自分ではない誰かが正解を持っている、という意識でいたから。
そして、そもそも外国で暮らすということでの緊張だってある。外国語を話すとか、異文化に入り込むとか。初めての場所で初めましての人と演奏することもザラだったので、緊張していることに気づけもしなかったのかもね。
でも、あたしのプロジェクトでは、あたしが答えを持っていて。人ではなくてひたすら自分の中に答えを求めていく。そして、全ての選択に自分が責任を持っている。しんどいけれど、圧倒的に自由だ。
だからこそあたしは一緒にやる人を選ぶし、自分が居心地良いと感じることを最大限に追求する。
相手にどうして欲しいのかをどうにか言語化して伝えながら、本来あたしはここがクリアだし、伝え方も割とダイレクトな人なんだよな、と思い出す。
相手がそれを汲み取ろうとしてくれているのも感じとり、その姿勢を感謝して受け取る繊細さも持ち合わせつつ。
そしてこれまで何年も人間をやってきて、その半分以上をドラマーとして生きて来ているので、仕事の時に自分をどういうコンディションにしておくことが必要なのか、どうやってそれを保つのか、みたいなこともまぁ、割と理解しているつもり。
・お腹は常に満たしておくこと。
・コーヒーよりも大量の水。
・フレッシュな果物、野菜が大事。
・ストレッチ、声を出すなどで気分を変える。
・他の人がどうあれ、自分のコンディションを整えることを常に念頭に置く。
だから初日後半、自分が食料袋を宿に置いて来たことに気づいた時、申し訳ないとは思いつつ、友達にわざわざ取りに行ってもらった。
そうでないと集中できないし、イライラして変なことを口走ったりしそうだし。
そんな様子を見て彼女が、自分のことをよく分かってて、すごくハッキリしてて気持ちいいね!と言ってくれた。
そうなんだよ。あたし本来はきっとそういう性質なんだよ。
この数年で、人生の方向が大きく変わろうとしていて、その中で今まで自分が持っていた価値基準とかを根底から覆すような勢いで色々なものを壊しまくって、どこに向かうのか分からないから、不安でしかない。
でも、その転換が出来たのは、自分のプロジェクトを始めたからであり。更にはそこで歌うことに許可をしたからではないかと思う。
自分の未熟さも甘さも全部そのまんま受け入れられるようになって、自分で責任を持ちながら、全て自分で決めていく。人のせいには出来ない。
自分の演奏を聴くことがすごく苦手だったけれど、歪んでないちゃんとした気持ちで、「あー、下手くそ。死にそう。」って冷静に事実を受け入れられるようになっている自分に、評価されることや否定されることへの恐怖とかがないことに気づく。だって、このプロジェクトを聴いて一番ハッピーになるのは、全ての人を差し置いて、自分であるべきなのだから。
あたしは今の未熟な自分の現状を知ってる。
そして、それは続いていくプロジェクトの現段階でしかなくて、やり続けて自分が最高だと思うものを創り上げるための過程でしかないことを知っている。
そう思えるから、完璧なテイクを目指すのではなくて、エネルギーの通りがいい、気持ちのいいものが録れることを目指す。
納得がいかなければ10テイクだって重ねるし、気持ちよければ少しのミスがあろうと、流れの良いテイクを選ぶ。
そんな感じで2日間で6曲。まだまだ完成には遠いですけれど。
最初の土台を作りました。
いい感じです。
乞うご期待。

After the show on the 7th, me and my keyboard player went to Nagano to record some songs (and enjoy hot spring, which didn’t happen after all. lol)
It is my simple dream, to enjoy my life and music with friends.
So I just wanted to see what’s happening there, where someone is doing something I want to do in the future.
During the recording, I realised I was so relaxed playing drums.
It was because “I” was the one who needs to decide what I want. Where we go. How we do.
Of course, being away from busy Tokyo life and staying with my friends in deep snow relieved me, but finally I understood that I was always so nervous and uptight because I was always there trying to read someone’s mind, to understand what they mean in foreign language, with someone whom I just met, without knowing what we are going to do next, while I try to keep the surroundings peace and safe for me.
But now, after living abroad as a freelance musician, mostly surrounded by men as an only female at least for the first… 15 years, I found myself directing the recording session, only caring about getting what I want.
And from my career, I know how to support myself during work.
drink a lot of water, more than coffee. No wine nor beer. If I really want, spirits are fine for the last set
always eat. fill the stomach. With fresh fruits and veges.
streach, shout to change the condition.
just focus on myself, no matter what or how others are.
So when I found out that I forgot to bring my food bag at the lodge, I asked my friend to go get it. Because otherwise, I can't keep playing in my good condition.
Then afterwards, she told me she understood how I felt and was impressed that I was so clear about my needs both in music and surroundings.
Yes.
I am like that.
I remembered.
I am originally the type of person who knows own needs and order them quite directly.
And somehow, they all happened.
But for these few years, I have changed and deconstructed what I believed to be valuable, without knowing exactly where I am going. And it is so scary.
But again, I made such decisions with my gut feelings because I started this project and allowed myself to sing which was so new, and this project made me focus on myself and my needs more than ever.
I still feel so bad listening back to my performances but very objectively, and I am totally fine with being so or I am not scared of being judged, because I know I am so happy to do this and after all, I am happy when I listen to my music, no matter how it is. Because I did it. And I do this project only to make myself happy.
I know I am not perfect, but I accept how I am now, and know that this is just the current stage of an ongoing project, a process of continuing and creating what I think is the best, while taking responsibility for my decisions.
With that in mind, instead of aiming for perfection, I look for the feeling-good-energy-flow in the take.
If it doesn't, I repeat more than 10 takes.
If it does, I go for the take with a minor mistake with energetic ignition.
So after the few days in the studio, we got basic tracks for 6 songs.
It's only the beggining, but it sounds nice.
I hope to bring them to you soon.
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